セラフタイムズ2024年1月号
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埼玉県を中心に設備改修工事を行っている株式会社創栄さんにお伺いしました!給排水設備工事って?14給排水設備工事は、施工する箇所により「宅内工事」と「屋外工事」に分けられます。水道メーターから蛇口までの給水設備や、屋内の排水口などから屋外の配水管までの排水設備における工事です。宅内工事は建築物の種類や構造、設備の種類、施主の要望などを踏まえて決定されます。地域の公共水道管と接続する工事で、宅内工事以外の範囲における水道管工事を指します。屋外の水道管に干渉する工事は、申請により認可を受けている指定業者のみが取り扱うことが可能です。 給排水設備とは、人間で例えると口から排泄までの機関で、大切な内蔵部にあたります。建物に水を供給する給水と、建物外に排出する汚水、雑排水があります。また、マンションの室内の設備ですと水道管・雑排水管・トイレ用排水管があり、マンションの屋外ですと貯水槽・給排水槽・雨どいなどがあります。 メンテナンスは適切なタイミングや改修計画が重要です。修繕時期を先送りしていくと漏水や排水不良など生活や建物躯体に支障を及ぼす原因になります。 築年数が経過している建物を工事するときには給排水設備の工事も行います。建物とともに給排水設備の経年劣化も進んでいるため、リフォーム後も住み続けることを考えるとこのような設備の交換(給排水工事)が必要になってきます。 配管に関して法定耐用年数がありますが、年数に関わらず工事が必要となる場合があります。 例えば、蛇口をひねったときにいつもと違う色の水が出た場合や、排水が流れない場合には、配管の故障や不具合が原因である可能性があるため、調査と工事が必要です。 目安ではありますが、赤っぽい水が出た場合は給水管の腐食や酸化が、青っぽい水が出た場合は水道水に含まれる塩素が給湯機などの銅と反応していることが考えられます。普段とは異なる状態が見られたら、工事を行うタイミングという判断になります。 給排水設備の多くは約20~30年の耐用年数が多いですが、メンテナンスや管理方法などによっては寿命に差が出ます。そのため、耐用年数に満たない時期であっても、部品交換や修理が必要となるケースも出てきます。また、建物が建設された時期や施工当時の法令などによって、使われている材質が変わるため、傷みが出やすいタイミングも変わります。 材質確認や現地調査を業者に依頼しておくなど、適切な修繕の見極めが必要です。【 工事の流れ 】宅内工事屋外工事給排水設備工事とは【 工事をするタイミング 】

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