セラフタイムズ2024年1月号
31/60

全日本動物専門教育協会 犬を連れての旅行も20年前に比べると、行ける場所も増え、宿泊施設のプランや旅行会社の企画も充実してきたように感じます。私も旅行が好きで、よく愛犬と一緒に車で旅に出たものです。 行き先を決めずにとりあえず出発し、現地についてからペット可ホテルを探し、なければ車中泊ができる道の駅やペット連れOKのキャンプ場を探すなど、今考えるとかなり無謀な旅だったと思います。しかし、今ではどれもが良い思い出となっています。 さて、愛犬との旅行で意外に忘れがちなことは、どんなに旅行馴れしていると思っている愛犬であっても、移動中の慣れない場所では多少なりとも緊張して過ごしていることです。車中は、シートベルトなどで固定できるバッグやクレートに入れて、後はおやつさえ持っていけば愛犬は大丈夫と思い、旅先のことばかり考えている飼い主さんおおの こうじ大野 公嗣一般社団法人31専務理事一般社団法人全日本動物専門教育協会では専務理事を務め、教育の観点から人と動物が共生できる社会づくりに貢献。海外を舞台に活躍した経験を持ち、海外から日本を見たからこそわかる日本の良さを活かしたペット共生社会の実現を目指す。はいませんか。 愛犬の移動中のストレスを軽減するには、車の中でもただ単に「空間」を確保するのではなく、愛犬が一番安心できる家の中と同じ「環境」を車中で再現してみることが大事です。 愛犬が家の中でお気に入りのベッドや毛布、クッションを持ち込んだり、いつも遊んでいるおもちゃなど車中に持ち込んだりしてみてはいかがでしょうか。また、渋滞中でも排泄ができるよう、ペットシーツだけでもトイレができるようなトレーニングをするとともに、車中に排泄できる場所を作っておく工夫もあると良いかもしれません。「自宅の延長線上に車中がある」と考えると、イメージしやすいかもしれませんね。楽しい旅行にするためにも移動中どのような準備が必要か、ぜひ、いろいろと考えてみてください。Column愛犬との旅行で意外に忘れがちなこと

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る