セラフタイムズ2024年1月号
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原因は老化?環境?~寒い冬、高齢のペットのために私たちができること~トイレの失敗が急に増えた…夜鳴きが増えて困っている33 近年の獣医療の発達やフードの品質改善、飼い主の意識向上によってペットの長寿化が進んでいます。いわゆるシニア期以降も共に過ごす時間が長くなり、ペットの一生で見れば半分以上はシニア期として過ごすことになります。これから厳しくなる冬に向けて、高齢ペットのための環境改善に目を向けていきましょう。 シニア期のペットのお悩みで「排泄の失敗が多くなった」「夜中よく起きたり吠えたりする」などがあります。これらは確かに高齢になると増えてくるトラブルですが、すべて老化が原因という訳ではなく、老化に伴って寒さに敏感になったことが原因である場合があります。参考:全日本動物病院協会 動物病院スタッフのためのシニアケア講座  11~12歳頃は健康上の大きな節目となり本格的に老化が進む時期です。加齢と共に飼育環境や接し方など臨機応変に対応することでペットの健やかなシニアライフに繋がります。ただし行動の変化が見られたら、老化と決めつけるのではなく別の疾患や環境の問題を疑い獣医師の判断を仰ぎましょう。動物関連大学出身の社員が考えるトイレが寒くて我慢している可能性マットを敷く・暖房をつけるなど温かい場所だと覚えてもらう寒さで起きてしまっている可能性毛布や暖房器具を設置して睡眠の質を上げる年齢に沿った対応を!   Column

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