海外でのドローン市場のこと農業インフラ点検配送観光44 上記のような分野は、ドローン市場の一部にすぎません。世界全体のドローン市場は2021年に221億ドル(約2兆4200億円)となり、2027年には約2倍の434億ドル(約4兆7400億円)にまで達すると予想されています。上述のような様々な業種で活用が進めば、今後さらなる市場の発展が予想されるでしょう。(2023年11月30日現在) 近年注目を集めているドローン。日本に比べて海外の方がその市場規模は大きく、活用も進んでいます。ドローンの活用場面は、農業や点検、救助、軍事活動に至るまで社会の様々な分野に拡大していると言えます。種まき、農薬散布、モニタリングなどの作業を効率化し、収穫量の向上や農薬の節約に貢献しています。特に、アメリカやオランダなどの大規模な農業国で広く利用されています。橋梁、発電所、石油パイプラインなどのインフラ点検では、人がアクセスしにくい危険な場所にも到達できるため、効率的な点検作業が可能です。中国やアメリカなどの大規模な建設国で需要が高まっています。オンラインショッピングの増加に伴い、ドローンによる配送が注目されています。アマゾンやドミノ・ピザなどを含む一部の企業は既にドローンによる試験配送を行っており、将来的には市場拡大が期待されています。空撮や風景の撮影、ツアーガイドの補助などに使用されます。特に美しい景観を持つ国や地域では需要が高まっています。ニュージーランドやマルタなどがこの分野で牽引役となっています。
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