下地調査下地補修工事タイル工事下地調査は大規模修繕工事をする上で非常に重要な調査です。具体的には建物のどこにヒビが入っていて、どれくらいの長さで、どれくらいの幅なのかを調査します。調査員が足場に上って、実際に目視して叩き、音で聞いて判断した調査結果をもとに、確実な施工方法を選定していきます。目視と音を頼りにする調査なので、調査を行う職人の経験に大きく左右されますが、品質を一定に保つために現場代理人も調査結果を確認し、間違いが無いようにチェックしています。下地調査が終わると下地補修が始まります。下地補修は調査図面とマーキングをもとに進めていきます。ヒビ割れ補修、爆裂補修、欠損補修などがあり、補修箇所によって工法も様々です。埃や騒音などが発生するため、居住者様に事前連絡を行ってから作業を開始します。下地補修をしっかりと施工することで、外壁からの漏水リスクを軽減することや、塗装の剥がれを低減することができます。タイル工事では事前にタイルの色や艶感、目地の色などを確認し、承認を得てから工事を行います。タイル工事では陶片浮きやモルタル浮きといった、同じ「浮き」症状でも施工方法が変わります。さらに、タイルが再度浮いてこないように目荒らしなどの接着力を上げる工事も提案させていただくことがあります。「タイルが剥落したら下にいる人に当たってしまうかもしれない」そういった第三者災害を未然に防止するためにも、タイル工事は調査を含め、気が抜けない重要な工事の1つです。18下地調査・下地補修工事・タイル工事 大規模修繕工事で重要な工事工程
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