41 今回は半日のみの調査でしたので、充分な結果を得るには3日間程の連続した調査が必要と思われます。今回の調査でご協力いただいた各機関からご依頼があれば、今後も再調査を検討してまいります。2021年の野良猫調査の様子はこちらから使用ドローン「MATRICE 300 RTK」(DJI社)14時-日没ご協力:麻布大学野生動物学研究室教授 塚田英晴先生 / 国立感染症研究所寄生動物部 森嶋康之様 このたび麻布大学野生動物学研究室の塚田先生よりご提案をいただきました。知多半島に生息している野犬の間でエキノコックスという寄生虫の感染が広がっており、治療のためには野犬がどの地域に多く生息しているか調査する必要があります。国立感染症研究所の森嶋様にご協力いただき、ドローンでの調査にあたりました。 イヌ科やネコ科の動物を終宿主として肝臓や他の臓器に寄生する寄生虫で、感染すると重篤な肝機能障害を引き起こす可能性があります。国内での予防策としてはキツネや野犬との接触を避けることとされています。養鶏場周辺でのドローン調査撮影画像エキノコックスの成虫引用:北海道立衛生研究所調査場所・日時2023年6月15日(木)調査方法 牧場を中心に、ドローン搭載の赤外線カメラと可視光カメラを使用して調査を実施。高度80m付近から俯瞰して撮影を行いました。また塚田先生と森嶋様からのご助言をもとに、野犬の目撃地点や野犬が集まりやすい場所なども重点的に撮影を行いました。調査結果 調査した範囲に野犬は目撃されませんでした。天候も曇りだったことから、野犬が活発に活動していなかったのではと予想されます。愛知県知多郡美浜町周辺周辺3箇所の牧場からそれぞれ半径500mの範囲を調査14調査経緯エキノコックス症とは?愛知県 知多半島愛知県 知多半島
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