セラフタイムズ2024年9月号
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()  ※ ) (2019年より開始したドローン外壁調査は従来の建物調査で必要だった足場やゴンドラの設置が不要となり、低コストかつ短期間での調査を可能にしました。しかし、ドローン外壁調査にも課題があり、「膨大な撮影データの解析に時間がかかること」「見落しのリスク」「解析者によるばらつき」などが挙げられます。マンションの老朽化が進む中、外壁調査の需要は今後増加すると予想され、解析の効率化が急務となっていました。新たな解析方法を模索する中、展示会で一般財団法人材料科学技術振興財団様(以下MST)と出会いました。MSTは様々な科学分野の受託分析・解析サービスを行っており、AIを活用してデータの中の特徴的な情報を抽出する技術を持っていました。この技術を応用することで、劣化したタイルと正常なタイルを識別できるのではないかと考え、ご協力をお願いすることになりました。2021年12月、外壁劣化検出AIシステムS・D・Aし、始めに可視光写真から外壁タイル面の開発がスタート ・検出できているが領域が不十分 ・影が欠けとして誤検出される ・タイルの模様がエフロレッセンスとして誤検出される ・建物の重なっている箇所が劣化 として誤検出されるの4種類の劣化ひび割れ、欠損、エフロレッセンス、ひび+エフロレッセンス)を検出するAIの構築が行われました。外壁調査には専門的な知識が必要とされるため、左記のような課題がありましたが、試行錯誤を繰り返して精度を向上させていきました。など課題点(一部抜粋 38※Seraphenomoto Drone AI analysis system

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