セラフタイムズ2024年9月号
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 東京オリンピック2020の開会式でも話題になったドローンショーですが、ドローンショーとは一体どのようなものなのでしょうか。 ドローンショーとは、高輝度LEDを搭載した無数のドローンを夜空に放ち、プログラミングされた振り付けと光のパターンで飛行する、最先端のエンタテインメントショーです。 東京オリンピックではIntel社の「PREMIUM DRONES」と呼ばれるドローンが1,824台も使われていました。とても多くの機体を使用していますが、ドローンを操縦しているのはごく少数のPCなのです。それは高度なアルゴリズムを用いて、飛行速度、高度、姿勢などを精密に制御することで可能にしています。パイロットも当然いますが、ドローンが正常にGPSを受信しているか、バッテリーレベルは正常かをチェックして途中でバッテリーが切れないようにするなどの対応をしています。 ちなみに世界で1番多くのドローンを使ったドローンショーは中国で開催され、なんと5,200台のドローンが使用されており、現在のギネス世界記録にも認定されています。 そんなドローンショーですが、新たに花火を搭載したドローンが日本で使われようとしています。2024年5月に茨城県でテスト飛行が成功したとの発表がありました。通常のドローンショーに花火が追加されることで、地上から発射する従来の花火では実現できなかった複雑な動きやフォーメーションを空中で描くことができ、ダイナミックな演出が可能になるでしょう。今後、全国各地でのイベントやショーでも見る機会があるかもしれませんね。空を彩る最新テクノロジー41ドローンショーが創る新しい体験Column

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