セラフタイムズ2024年9月号
45/60

空からの視点を手に入れるFPVドローンの魅力※2.4GHz帯:様々な家電・電子機器で利用されるため干渉を受けやすく速度低下を起こしやすいが、より遠くまで電波が届く※5.8GHz帯:利用している機器が少ないため干渉を受けにくく安定して通信ができるが、あまり遠くには電波が届かない45 ドローンについて調べると必ずといってもいいほど見る「FPV」という単語。これは「First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)」の略であり『一人称視点』を意味します。同じドローンではありますがほかのものと何が違うのかをご紹介いたします。 FPVドローンはリアルタイムで空撮映像が映し出されるため、ドローンに搭乗して操縦しているような臨場感あふれる操縦が可能となります。しかし視野が限られるため、周辺環境との接触の恐れがあり、高度な操縦技術が必要となります。 また、FPVドローンからの映像伝送には通常のドローンのような2.4GHz帯※とは違い、無線免許の必要な5.8GHz帯※を使っているものが多くあります。FPVではリアルタイムでの視認が必須であるため、遅延の少ない5.8GHz帯が多く採用されています。5.8GHz帯の電波を使用したドローンを飛ばす際には無線免許を取得して、無線局の開局申請を必ず行ってから飛ばしましょう。 100g以下のドローンでしたら機体登録や目視外の申請は必要ないですが、電波法や小型無人機等飛行禁止法など守るべき事項はありますので、必ず飛行前に確認をしてからFPV飛行を楽しみましょう。 しかし、とにかく早く空撮を始めたいという方もいると思います。そんな方には、2024年4月にDJIから発売された「DJI AVATA2」がおすすめです。こちらは無線免許不要で飛ばすことができ、性能もとても充実しています。しかし、機体は100g以上になるので国土交通省への機体登録や目視外の申請を行い、航空法などに注意して飛行させてください。 FPVドローンを飛ばすまでの道のりは長く、操作のコツや練習が多く必要になりますが、マスターすれば唯一無二のスキルとなりますのでぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。Column

元のページ  ../index.html#45

このブックを見る