網戸のいろいろ 1 網戸の歴史 マンション大規模修繕 埼玉県 新型コロナウイルス換気対策の網戸 蚊の侵入防止網戸
こんにちは。マンション大規模修繕工事のセラフ榎本です。
新型コロナウイルスの広がりによって、多くの方が健康や日々の生活に不安を抱えながら過ごしていらっしゃることと思います。私共も一日も早い事態の収束を願うばかりです。
新型コロナウイルスのような感染症対策には、室内を十分に換気することが大切です。窓を開けた際に虫などの侵入を防ぐ「網戸」は皆様にも馴染みの深いものではないでしょうか。
今回はそんな網戸の歴史についてご紹介します。
網戸の原型は17世紀にドイツで生まれたとされています。しかし日本で網戸が使われるようになったのは、それよりもかなり後になってからです。その理由は日本の建築様式にあります。
古くからの日本の住宅は部屋と部屋、屋内と屋外を明確に区切らず、空間同士の一体感を残すような開放的なつくりとなっていました。現在では一般的なしっかりしたドアやガラスの窓もありません。また、かつての技術では木造の日本家屋に生じる隙間をなくすことが難しく、虫を部屋に侵入させないように網戸をつけるよりも、同様の役割を持つ道具として奈良時代以前に中国から伝わっていた「蚊帳」が長く使われていたのです。
日本で網戸が広く使用されるようになったのは、昭和30年代のことです。そのころ国内初となる合成繊維の防虫網が開発され、また、アルミサッシも登場しました。アルミサッシは、それまで主流だった木製サッシを抑え広く普及することとなりました。この2つがきっかけとなり、アルミサッシと防虫網を組み合わせた今に見られる「網戸」の使用が日本でも広まったのです。
現在では、ポリプロピレンという素材を用いた網戸が主流となっており、網目の細かいものや、防虫剤を織り込んだもの、ペットのひっかきにも強い性質のものなど様々な特徴をもつ網戸が出回っています。
私たちの暮らしを快適にしてくれる網戸、次回は「網戸を交換する目安」についてご紹介します。
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建設本部