新年のご挨拶
能登半島地震でお亡くなりになりました方々のご冥福をお祈り申し上げます。また被災されお怪我をされた方々の一刻も早い回復を祈ります。更にはお住まいが被災され、崩壊又は半壊したため自宅に戻れなくなった方々に関しまして、国と県と市にはあらゆる手立てを施して頂き早期に帰宅できるようにして頂きたいと存じます。厳しい寒さでありますので、被災された皆様にはどうか耐えてほしいと願うばかりでございます。弊社におきましても能登半島地震の復旧工事にお声掛けを頂いておりますことから対応をさせて頂きたいと存じます。
さて昨年はマンション管理組合の皆様にはご厚情を頂き厚くお礼申し上げます。大変お世話になり重ねてお礼申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
本年は辰年で12支の5番目であります。龍にちなんだ諺で「龍を描きて狗に類す」がございます。狗は犬のことで、龍を描いたつもりが犬になってしまったことを表していて、大きなことをしようとして失敗することの例えです。身分不相応なことをしても結局うまくいかないことと言っています。そのような気持ちを持ち経営を着実にしてまいります。本年も基幹事業のマンション大規模修繕工事の調査や診断やお見積りからご契約そして工事は、マンション管理組合の皆様のご期待に応えるべく積極的に行ってまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて昨年は日本国におきましては、5月8日に新型コロナウイルス感染症が感染症法上の位置づけが2類相当の感染症から5類感染症に移行されました。これにより陽性時の外出自粛は個人判断、外出自粛期間は発症翌日から5日間推奨、発症後10日間はマスク着用で人にうつさないようにする。治療費に自己負担が生じる、感染者登録や健康観察なし、そして無料検査は終了しました。社会経済活動の大幅な緩和により、マンション大規模修繕工事の施工現場でお見掛けする管理組合の皆様がマスクを外し始めました。弊社の大規模修繕工事の現場でもマスクを外し始めました。アフターコロナがいよいよスタートし日本国全体の経済活動に活気が出てきました。その一方で新型コロナウイルスの感染により体力を失った零細企業や個人事業主は多数いらっしゃることも認識をしなくてはなりません。
10月にはジャパンモビリティーショー2023が開催され、各社が技術の粋を極めた未来の乗り物を展示発表しました。多くのモーターフアンが訪れ活況を呈しておりました。特にトヨタ・日産・ホンダ・マツダ・スバル・三菱のコンセプトカーの前は人だかりで、前に行って見ることが困難な状況でした。私の目当ては大手自動車メーカーのコンセプトカーではなく、空飛ぶ車の実車を見る事でした。映像では何度か見ていますが、実物を見るのは初めてです。自動車メーカーのブースを見た後、いざ空飛ぶ車の展示会場に進みました。どうしても見たかった空飛ぶ車を見て感動しました。「これが飛ぶのか」今までDJIの産業用や農業用のドローンしか見た事がないので空飛ぶ車は刺激がとてもありました。大きさは産業用ドローンとは段違いです。しかしながら大阪の万博で飛ぶとされているスカイドライブ社の空飛ぶ車はプレス発表がありました1人乗りの旧型が展示してあるのみでした。以前YouTubeで見た中国製の空飛ぶ車は堂々と展示してあり運転席にも乗ることができました。スカイドライブ社は日本国の企業ですので万博までに素晴らしい空飛ぶ車を開発してもらえるよう願うばかりです。未来の空は技術革新により交通事情が10年後くらいから大きく変わると感じています。まずは物を運ぶ物流から導入され、徐々に弊社が基幹事業としておりますマンション大規模修繕工事にも導入されるものかなと考えます。10年後から20年近くにかけて、空飛ぶ車の普及により新しい施工方法や品質管理や安全管理の概念が生まれるかもしれません。
空飛ぶ車とはジャンルが違いますが、普及で社会が激変したのはスマホだと思います。30年以上前の話になりますが、職人の親方がショルダー型の携帯電話で悠々と通話していて、「榎本くんこの通話料金いくらか知っている?6秒10円だよ」こんな事を言っていました。平成元年頃22歳の私は3分通話すると300円など「もったいない」としか考えられませんでした。それが平成になり急速にスマホが普及し誰しもがスマホを持つ時代になり、令和になり利便性が格段に進歩し、今や生活やビジネスになくてはならない物となりました。空飛ぶ車の普及には空の地図の整備や運転のルール作りや、墜落すると危険ですので100%の安全性の確保が需要だと思います。着陸する場所の整備や充電場所の確保はあるものの、道路の整備が必要ないため、安全性を最優先で確保すれば飛躍的に広がるものだと思います。空飛ぶ車に今後も注目して行こうと思います。
一方スポーツではワールドベースボールクラッシック第5回大会か行われ侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝をしました。またバスケットボール男子日本代表チームが自力でパリオリンピック出場権を得ました。記事で「48年ぶり日本男子バスケ五輪自力出場」とあり東京オリンピックに続き2大会連続出場となりました。アメリカのプロバスケットボールNBAのロサンゼルスレイカースで活躍している八村選手がいない状況での出場権獲得はとても嬉しく、日本国の男子バスケットボールのレベルが上がってきたなと実感致しました。バスケットボールが好きな子供達に夢を与えてくれたと思います。パリオリンピックでもヨーロッパや北米の強豪チームに競り勝てるよう頑張ってほしいと思います。テレビ中継は絶対に見ようと思います。またプロ野球では阪神タイガースが38年ぶりに日本一となりました。1985年以来とのことでしたが、私が19歳で、「岡田・バース・掛布の強力打線」を良くテレビで見ていた頃でした。岡田監督や阪神フアンの皆様は格別な思いで38年ぶりの優勝を喜んだに違いありません。
弊社におきましては昨年はお陰様で創業60周年を迎えさせて頂きました。弊社は私の父の榎本義男が昭和38年に榎本塗装店として創業致しました。60周年を迎えることができましたのは、貴方様を始め多くの皆様方のお陰でございます。ご厚情を頂きましたこと心から感謝致します。また60周年は私の両親と働いてくれた従業員の皆様で成し遂げたものだと思います。
業績につきましては基幹事業のマンション大規模修繕工事が好調で令和5年7月期は売上高43億円で受注高は50億円となりました。この売上高は貴方様が永年積立てられた修繕積立金でございます。貴方様の修繕積立金は工事を施工させて頂きますと、工事を施工するために調達する資材になり、社員の給料になり現場で働く職人の親方の給料になり、職人の給料になり、私の給料になります。工事をさせて頂いたお金で弊社や協力会社が存続していることを充分に認識をしております。今後も工事から管理組合の皆様への対応を含めましてご満足頂けるよう頑張ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。オリコン社のランキングでマンション大規模修繕会社顧客満足度調査では関東2位になり身が引き締まる思いでございます。川口商工会議所からも弊社の取組が評価され川口の経営大賞の優秀賞を頂戴しました。
年末ではありますが、かねてから開発を進めておりましたドローンで撮影したタイル面の浮きのAI解析システムが完成致しました。2年の歳月を要したことから、AIの更新は必要なものの完成品を見て一安心致しました。また建設業2024年問題に対応するためマンション大規模修繕工事のDX化を進めてまいりました。学卒の新入社員も8名入社し新しい息吹を注ぎ込んでくれました。振り返りますと活気に満ち溢れた1年であったと存じます。
本年は創業65周年に向けたスタートの年となります。社章も新しくリニューアルし新規一転です。更には建設業の2024年問題にも対応し法令に従い会社運営をしてまいります。貴方様のお役にたてるよう社員と共に着実に歩んでまいります。厳しいときも嬉しいときも問題や喜びを共有して行きます。
またかねてから計画をしていたことですが、セラフタイムスのページ数を大幅に増やし新しい形の広報誌に生まれかわります。60ページのセラフタイムスでございます。以前のセラフタイムスとは比べようもないボリューム感で完成致しました。マンション大規模修繕工事を中心に据えてドローン建物診断やペットリフォームの記事を乗せております。基幹事業であるマンション大規模修繕工事では、居住者へのサービスの充実、現場スタッフの居住者対応を含めました、安全管理と品質管理と工程管理の力量の更なる向上を目指します。建設本部のグループリーダーによる現場の安全・品質・工程管理のバックアップ体制の強化や、役員による安全パトロールの強化を致します。マンション大規模修繕工事は貴方様が永年お積みになられた修繕積立金であると認識をしております。アフターメンテナンスもしっかりと行います。お引渡しが済んでからしっかりと点検することが信用であると考えています、本年も継続してアフターメンテナンスの充実を目指してまいります。
大規模修繕工事業務のDX推進におけるAIの活用推進、AIによるドローン外壁調査の充実、大型ドローンの開発、ペットリフォームの全国展開等、本年も確実に実行をすべく気を引き締めて経営を行ってまいります。嬉しい事に新卒社員6人も4月に入社してきます。笑顔で迎えたいと思います。いよいよ総勢96名となり更に充実したサービスをお客様にご提供してまいります。
貴方様には今後もご指導とご鞭撻を頂きますようお願い申し上げます。結びに令和6年の新しい年が貴方様にとりまして、辰年にふさわしく未来に向けた、素晴らしい年になりますよう、心からご祈念申し上げ年頭のご挨拶とさせて頂きます。
令和6年1月9日
株式会社セラフ榎本
代表取締役 榎本修