新卒と未来

25/03/24

 

平素から貴方様にはご厚情を頂き厚くお礼申し上げます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

さて4月1日に新入社員が入社してまいります。大切に育てて「セラフ榎本に入社して良かった」と思ってもらえるよう頑張ってまいります。当日は入社式を行いますので、本社2号館には紅白幕が貼られています。おめでたい行事であるため毎年必ず紅白幕を用意しています。お祝いの握飯も社員全員に振舞います。2号館の3階がホールになっているため社員全員が集合し、新入社員を祝います。

 

思い起こせば2024年の春から夏にかけて2025年卒の4年生大学の学生と2年生の短期大学の学生の採用活動を行い、秋には高等学校の学生の採用活動を行いました。

 

2025年4月入社予定の社員は4大卒4名、短大卒1名、高校卒1名の合計6名です。新卒の採用は私が陣頭指揮で行います。そんな事から会社説明会~面接まで全て自身で行います。昨年の採用活動はとても充実をしていました。自身が満足する採用活動でございました。2024年3月に解禁となり採用活動を本格化する企業がある状況にもかかわらず少し遅れて4月末からのスタートとなりました。5月~6月に会社説明会を開催し、大学生と短大生においては6月~7月に面接を致しました。このようなプロセスで1人1人と本気で向き合いながら採用活動をしていきます。近年急速に採用活動が変化し3月1日解禁が形骸化しているように思われます。2月の数字ですが、2026年4月入社の大学3年生の内々定の保有率は40%となっているとニュース等で仄聞致しました。2025年4月入社の学生より10ポイント以上も高くなっています。内々定を出す時期が依然より格段に早期になりましたので、いつも採用活動が遅れがちな弊社においては、今後の動向に注意しながら採用活動を行ってまいります。

 

年代別の世代の表し方で面白い記事を拝見しましたので、ここに記させて頂きます。

 

世代 生まれた年 年齢
X世代 1965~1980年 43~58歳
Y世代(ミレニアル世代) 1981年~1995年 28〜42歳
Z世代 1990年代後半〜2010年 13〜27歳
α世代 2010年〜2025年 0〜12歳

 

1966年生まれの私はX世代になっております。XYZαと続き、私が学生時代には、X世代が新聞紙上やテレビで新人類と言われていたのが懐かしく思います。その時期は昭和から平成になる時代でバブル期でございました。バブル期でも、バブルの恩恵を受け所得が増えたとか、考えられない贅沢を経験したわけではなく、日々小銭を持って立ち食いうどんで腹を満たし、割勘で安い居酒屋で酒を飲み、仲間と未来を夢見て話し合いながら夜を明かした時代でした。それでも楽しく、明るく、元気にその時代を生きてきました。

 

私が社会にでた当時携帯電話はなく、帰社すると「修くん」「〇〇工業の○○さんから電話があったよ」と言われ席から電話をしたものでした。Z世代は幼少の頃から携帯電話でなく電子機器のスマートフォンに久しんだ世代であります。α世代は幼少からYouTubeの視聴をし、義務教育でプログラミングについて学んでいるとのこと。今後の10年間はZ世代が中心になり目まぐるしく変わっていると思います。

 

昨年ではありますが、Z世代とα世代が混在する2010年~2011年生まれの中学生へ講師を務める機会を頂きました。川口市立岸川中学校の生徒さんは行儀が良く皆が話を聞く体制でありました。私の中学時代はこのように外部からの講師を招いて教壇に立たせる制度がなかったため、比較をできませんが、私が中学生の時の昭和50年代の学校は荒れていたときですので、比べものにならないほど行儀が良いと思います。生徒さんが、教壇での私の話を興味深く聞いてくれたことを思うと、Z世代とα世代の中学生に通用したので自信を持つことができました。弊社に就職したいとも言ってくれた学生さんがいて嬉しく思いました。

 

5年後の高校卒のα世代が社会にでる人数はそんなに多くないので、10年後にα世代が社会に出る時が更なる社会の転換期になるかもしれません。10年ひと昔と言われますが、2015年と2025年と比べてみますと新型コロナウイルスの影響もありデジタル化が急速に進み明らかに社会全体とビジネスの世界が変わったような気がします。弊社もデジタル化により、大規模修繕工事中のお客様窓口サービスや施工管理のデジタル、ドローンやペットの問合せ窓口にチャットGPTを採用しております。また会議はWeb会議が増加致しました。勤怠管理や帳票類は電子化が進んでいます。またドローンで撮影した写真のAI解析も可能になりました。10年前の建設業は「AIって何ですか?」と言う世界であったと思います。

 

更にはロボットによる雨漏探査を進めるために、弊社オリジナルの雨漏探査ロボットを開発致しました。8年前にドローンの建物診断チームを立上げ、専業の会社としていち早くドローンの建物診断を開始しました。その開始時期が早かったのでAI解析も可能となりました。ロボットは一昨年から構想を練り始めて今に至ります。10年後にマンションの大規模修繕工事の現場で普及をするだろうと思われるロボットに関してとても興味がございます。10年後Z世代とα世代と共に頭をひねってロボット開発をしているかもしれません。それだけ簡単にできるものではないと考えています。身の程知らずとご指摘を頂くかもしれませんが、中小企業でありながら技術革新を起こし先端を行く会社でありたいと考えています。

 

 

令和7年3月24日

株式会社セラフ榎本

代表取締役 榎本修